“大企業”のNTTデータ × “ベンチャー企業”のスリーシェイク。
SRE支援を通じて築く、絶妙な関係とは | 活用事例

2020.5.13

日本を代表するIT企業、NTTデータ。金融機関や官公庁、一般企業、店舗などの主要インフラを構築し、社会全体の成長に貢献し続けています。
スリーシェイクは、NTTデータ・グループの株式会社NTTデータ・フィナンシャルコアに対して、2016年から継続的にSRE支援サービスを提供しています。

この度、株式会社NTTデータ・フィナンシャルコア第四事業部課長代理 吉澤稔(よしざわ・みのる)さんに、スリーシェイクとタッグを組んだ経緯や想いなどについて、お話を伺いました。
吉澤さんに自らインタビューした、当社の代表 吉田拓真(よしだ・たくま)がレポートします。ぜひご覧ください!


大手×ベンチャーの強力タッグが実現!
クラウド技術を軸に、広いフィールドで連携を深める

大学時代の知り合いだった、私(吉田)と吉澤さん。私が大手IT企業に新卒で入社して2年目、インフラエンジニアとして「カード決済システム」に携わっていた頃に、とあるパーティーで数年ぶりに再会しました。

吉澤: かなり意気投合して、「いつか一緒に仕事したいね!」と語り合った記憶があります。まさか本当にタッグを組めるとは!本格的な始まりは、まさにカード決済に関する案件でしたね。ちょうどNTTデータが、クレジットカード決済のプラットフォームについて、自社運用するオンプレミスから外部のシステムを活用するクラウドへの移行を考えていたタイミングでした。

NTTデータさんにお声がけいただいた2016年は、スリーシェイクを起業してまだ間もない頃。それでも、AWS案件の取扱い実績があるなど、既にクラウドに関する知識や経験がありました。「スリーシェイクには、NTTデータのプロジェクトに寄与できる技術力がある」と考え、参画することに。
それから約4年。2020年5月現在では、最初の決済システムに加え、別領域でのクラウド構築や、新規開発事業に関するコンサルティングなど、幅広い業務を支援させていただいています。

吉澤: スリーシェイクの技術力の高さや実績があるからこそ、ビジネスパートナーとして良い関係を続けられていると思います。加えて、我々のタッグをより強固にしたのが、「他社と積極的にタッグを組み、新しいイノベーションを起こしていく」というNTTデータの全社的なスタンスの変化。それと、「新しいテクノロジーをもっと社会に取り入れ、効率化を加速させていこう」という時代の流れも大きいですね。

技術的な流れにもマッチしたのかもしれません。クラウドの安定性が確立され、様々な面において成熟し、NTTデータさんが本格参入するタイミングが到来した。そこに居合わせたおかげで、私達スリーシェイクは、大手IT企業であるNTTデータさんを全力でサポートできる“絶好の機会”を得られました。


スピーディに攻めながらも、
“顧客視点”を徹底して堅固に守る

NTTデータさんと一緒に仕事をする中で、スリーシェイクと根っこは同じだと感じることが多々あります。例えば、技術への想いや、経営視点を持って業務に取り組む姿勢など。
「大手企業とベンチャー企業の違い」について、吉澤さんはどのように考えているのでしょうか。

吉澤:個人としては、同じ部分も多いかもしれませんね。ただ、会社として見た場合は、大手企業とベンチャー企業では「攻め」「守り」の力のかけ具合が大きく違うのではないでしょうか。

確かに、私達のようなスタートアップの場合、守りよりも攻めの部分に力を注ぐ場面は多いです。とはいえ、大規模で影響力があるなどセンシティブな案件では、攻めながらも守るべきところを守り抜かなければなりません。
NTTデータさんのプロジェクトでは、タッグを組む私達スリーシェイクもリスクを十分理解した上で、「こういう利用用途ならこの技術がベスト」と具体的にイメージできています。それを可能にしているのは、NTTデータ・グループの徹底した顧客視点です。

吉澤: 全社的に、プロダクトやサービスのUX(ユーザーエクスペリエンス)に関して、徹底したこだわりがあります。製品やサービスを納品して終わりではなく、その後も客先に足を運んで積極的に生の声を聞き、改良を重ねています。やってもやっても「まだまだ足りない」とつい思ってしまいますが。

“ユーザーの声”が常に前提にあるからこそ、良い関係性を築き、良い製品づくりを実現できている。私達はいつも、NTTデータさんから、「プロフェッショナルとしてやり切る覚悟」の重要性を学んでいます。
一方、NTTデータさんは、スリーシェイクからどのような影響を受けているのでしょうか。

吉澤: 私がスリーシェイクから最も刺激を受けたのは、メンバー全員がオーナーシップを持ち、“愛のある”ものづくりをしていることです。常に製品について思いを巡らせているなと。こちらからメンバーに「こうしてほしい」と依頼すると、「自分だったらこれがベストだと思います」と、更に上をいく提案をしてくれる。自然と腹を割ったコミュニケーションが生まれる。なかなかできないことだと感心しています。

スリーシェイクのメンバーは、技術力・ビジネス視点・熱量を持ち合わせて、業務にあたっています。だからこそ、当社の様々な事業部のプロジェクトにパチッとその力がはまったのではないでしょうか。技術力だけが尖っていても、きっと今のような関係性は構築されなかったと思います。


人や会社をつなぎ、
力を掛け合わせてイノベーションを起こしていく

1つの事業部に何百人もの社員が在籍している、NTTデータ・グループ。
大規模な企業を支援させていただく中で私が感じているのは、「体温あるコミュニケーションを介しながら、人を巻き込んでいくこと」の大切さです。

吉澤: どんなに技術が発達しても、結局、社会そのものは人が動かしているんですよね。我々2社のタッグもそうです。まず私達2人の人間が、熱を持って互いの業務について語り合い、意気投合したから実現したのであって。

「人や会社をつなぎ、力を掛け算しながら共創する」。これはNTTデータとして掲げているメッセージですが、私個人としても成し遂げたいことの1つです。熱い想いや素晴らしいアイデアを持った人や会社は、世界中にたくさん存在しています。そうした人・企業・アイデア・技術をレゴのように組み合わせて、イノベーションを起こし、ひいては日本のものづくりの現場を元気にしたいと思っています。

現時点では、何でも自前でつくり上げる「内製主義」的なものがベンチャー界隈のトレンドとなっています。しかし、近い将来“組み合わせとバランスの時代”が来る。私はそうにらんでいます。
NTTデータさんをはじめ、熱い想いを持つ企業のアライアンスに、私達スリーシェイクも加わっていきたい。そのためにも、貪欲に技術を磨き、攻めの姿勢で成長し続けていきます。


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